題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

誕生日


3回会ったにも関わらず、わたし達は直接の連絡先の交換をせず、未だサイト内のメール機能でやり取りしていた。
向こうも聞いてこないし、なんとなくわたしも聞きずらかった。
だからいつ会えなくってもおかしくない関係なことに対する不安は常にあったし、一方で好きになったところでどうにも出来ないのだからと、好きが完成形にならない
ように抑えることができた。

 


相変わらずのペースでやり取りしていたある日、ニックネーム横の年齢表記が一つ増えていることに気付いた。
登録した誕生日を迎えると自動的に年齢が重ねられるシステムなのだ。
毎日やり取りしているわけではないのでいつ変わったかはわからないけど、数日前が誕生日だったんだなと思って

『あれ、誕生日だった?ハッピーバースデー♪♪』

と送ってみた。
すると、

『あー、今日誕生日だ、忘れてた!ありがとう♪』

と返ってきて、その日が誕生日当日だったことがわかった。
改めて聞かなくても自然な成り行きで知れたことはここで出会ったからこそだ。
この流れを神様に感謝した。

偶然誕生日を知ることが出来たわたしは、年甲斐もなくネット上の恋愛占いにハマってしまった。
こんなこと、それこそ中学生以来だ。笑

無料の域は出ないと決めていたのでそこまでのめり込んでいたわけではないけど、検索して一番驚いたのが不倫・複雑恋愛系のカテゴリーも数多くあることだ。
不倫なんてわたしの人生に無縁だと思っていたから知らない世界だったが、確かに独身同士のお互いの気持ちだけが重要な恋愛よりも、あれこれ思い悩んですがりたくなってしまう人々が多く、需要があるのだろう。
不倫ということはそれなりの年齢だと察するが、占いに頼りたくなる気持ちに年齢は関係ないんだなとも思った。
これもネットが発達した影響もあるのかなと思う。

とにかく無駄にメールしたくなった時は占いをすることで衝動を抑えられたし、気軽に占いが出来る時代で色々助けられた。