題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

ドラマ


夏クールの連ドラに出ることは聞いていたので、今まで一度も観たことがないジャンルだったけど観てみた。

初めて観た時はホントに出てる…!!ってなぜか笑ってしまった。
TVに出てる人と知り合ったことが今までなかったから。
知ってる人を画面越しに観るなんて、なんだか変な感じだった。

 


毎週観てるうちに段々慣れてきて、直接会えないけどTVで元気な様子がわかるなんて
最高じゃん!と思うようになった。
なかなか経験出来ることじゃないしね。

ある時、ドラマを観てるわたしに向かって夫が言ってきた。

「こういうの観るんだ。」

「別にいいでしょ。」

子どもにもわたしにも関心のない、自分以外に関心がないくせに急になんなのと
思ったし、まさかここに出てるこの人とわたしが飲みに行ったりしてるなんてあなた
は夢にも思わないでしょうねと、くだらなくも勝ち誇ったような気になった。

散々ないがしろにされてきて凍らせた心さえも破壊したこの人との生活は、こんな
くだらない考えでも持たないとやっていけないほどに病んでいた。

離婚はしない、でも相変わらず独身のように好き勝手な生活を送る、話の通じない
人格障碍者のこの相手との落としどころをわたしは夫婦間契約書でつけたのだ。
その中身にはお互いはこの家庭の共同運営者で、恋愛はお互い外で好きにしましょう
ということを盛り込んだので、本来なら男友達と会ってることなんて何も思うこと
ないんだけど。

勿論こんな契約なんてわたしの本意ではない。わたしは不倫なんてしたくないし世間
に堂々と出来ない関係なんて嫌だ。
ルール違反がとにかく嫌だった。
だから夫のことも、平気でルールを破るその人間性が嫌だった。
いくら言ってもわかってくれないから、夫の行動を無理矢理自分に納得させるために
この契約書を作ったのだ。

こんな心のない生活からは抜け出したかったけど、17年専業主婦できてスキルも何も
ないわたしが一番お金のかかる時期の子どもを連れて離婚するのは無謀すぎる。
実際、この一年半前に本気で離婚を考える出来事が起こっていくつか面接にもいったけど、現実的ではないと判断したのだ。

この時に母からも心無いことを言われて、実家とも距離を置いたのでもう実家にも頼れないし住むところと仕事を同時に確保するなんて自分には到底無理だと思った。
周りの尊敬するシンママの友達たちは皆自力で頑張っているけど、わたしには無理だ。
専業主婦から離婚した人の話とか散々ネットで検索したけど、具体的な道も見つからず、悔しいけれどこの人に生かしてもらうしかないとわかっただけだった。
情けないけど、これがわたしの現実だった。

この人と老後を過ごすなんてとても考えられないけど、とにかく子どもが自立するまではこの生活を維持して耐えるしかないと、それしか考えられなかった。