題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

銀座


銀座に移動して飲むことになった。
わら焼きのお店だ。
山羊くんはいつも色んなお店に連れてってくれるけど、どうやって見つけてるん
だろう。
今となっては初日のあのグダグダが嘘みたいだ。

 


この時はなぜか男女で話しても永遠に平行線みたいな話が続いて、あまりいい雰囲気
ではなかった印象だ。
だけど途中で知り合いの婚約者のことを、こういう人と結婚したいなって思ったって
言ってて、どういうところでそう思ったのか聞いておけばよかったなって後から思った。
その時はその知り合いのひどい話がメインだったので、傷が浅いうちに婚約者さん逃げて!って感想しか出なかったのだ。
誰が聞いてもその人どうなのって話だったんだけど、山羊くんはそこまで悪い人だと思ってない様子で、そんな山羊くんにもなんだかモヤモヤした。

なんだかんだで20時半を回ったので、この日は一軒で帰ることになった。

駅に向かってる途中でふいに山羊くんが

「国際結婚もいいかなーって思ってる。でもやっぱり意思の疎通とか、日本人同士
 がいいよね。」

って言ってきて、そうだよー大変だよーとしか返せなかった。
前から時々山羊くんは海外行きたそうな発言するし、突然海外行っちゃいそうな人だから、そういうのでも急に会えなくなる可能性があるから、不安と寂しい気持ちを抱えたままこの日は別れた。

わたしには未来がないしどうこう出来る立場じゃないのに、なかなか気持ちを割り切ることが出来ない。
どうせいつかは会えなくなるのに。
結婚を祝福出来ないなら友達でもいられない。
この気持ちをどう処理したらいいんだろう。

でも出会うのが遅かったと思ったことはない。
あのタイミングで、あの出会い方だったから仲良くなれた。これは確信してる。
同じ中学だったみたいと言ったことがあるけれど、本当にそうだったらきっと3年間一度も喋ったことない人になってた気がするし、20歳前後で出会っても、この人にわたしが相手にされるわけないみたいに最初から一線引いてたと思う。

以前街コンで出会った人にいきなりチャラそうですねって言われて、なんでそんなこと言われるのか自分じゃ本当にわからないんだよって悩んでたけど、その時もわたしはそんな風に思わないけどねって程度に留めてしまったけど、その子の気持ちが本当はよくわかる。
それは第一印象で自分なんかがこの人に相手にされるわけないと判断した時に、防衛手段的に言ってしまう台詞だ。
同じシチュエーションで出会ってたら、わたしも同じこと言ってたかもしれない。
顔も知らない状態で色んな話をして仲良くなったから、ここまでこれたんだ。
わたしが結婚してることも大きいと思う。
結婚してるんだから、どうにもなりようがないよねって自分を守れるから。
若い時に出会ってたら、全くお互いの人生を掠めることもなかっただろう。

だから、あのタイミングで出会えてよかったと思ってる。