題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

久しぶりに


実家と自宅を行ったり来たりしながら今出来ることをこなしていたある日、突然山羊
くんからメールが届いた。

『機種変しようと思ってるんだけど、どのプランがお得かなー?』

山羊くんからメールなんて今まで片手で数えられるほどしかない。
何事かと驚いたけど、今わたしは人生が大変なことになっているので、正直最初は
のんきなメールに返信する氣になれなかった。

 


しかし、今まで山羊くんだって忙しい日や疲れてる時もあっただろうにわたしのくだら
ないメールに散々付き合ってくれたじゃないか、仮にも好きな人からのメールなのに
なんて心が狭いんだろうと反省し、普通に返した。

現状を言おうか迷った。
そんな人だとは思いたくないけど、離婚するなんて言ったらややこしい人間だと思わ
れて切られちゃうかもなって恐れが少し湧いたからだ。
でもそれならそれでいいか、色々ありすぎてこの頃にはさすがに山羊くんへの氣持ちも
落ち着いていたし、どうせ元々山羊くん離れはいつかしなきゃと思ってたんだし、と
思い直して、このメールから一週間後に実家に戻ってきた旨をメールした。

『ええええー----!!!!!
 今日エイプリルフールじゃないよな!?』

『とりあえず飲み行こうぜ!
 オレはこの辺りなら大丈夫!!』

思ってもみない反応だった。
珍しく食い気味にお誘いしてくれたのは嬉しかったけど、今わたしは飲みになんて
行ってる場合じゃない。
落ち着いたらヨロシクと返した。

それからはまたちょくちょくメールをやり取りするようになった。
とりあえず飲みに行けるようになるのを目標に頑張ろうと思った。

今度会う時には離婚届も出した後の、身ぎれいな状態で会いたいと思った。