題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

仕事が決まらない


最初の面接の日から1ヶ月半が経とうとしていた。

心配した友達が会おうよ、そっちに行くよと言ってくれたが、仕事が決まるまで誰にも
会いたくなかった。
とにかく収入が得られる目途が立たない事には落ち着かないし、そんな氣分になれな
かった。

 


山羊くんにも仕事がちゃんと来まるまでは連絡しないと決めていた。
連絡できる状態=飲みの約束を果たせる状態になることを励みにもしていた。

ところが、そんな矢先にまた珍しく山羊くんからメールがきた。

『おーいSUNさん、元気かー?


こんなメール、初めてだ。
どういう風の吹き回しだろう??

『日替わりだけど、一応元気だよ笑』

情けない現状はとてもじゃないけど話せなくて、完結にそれだけ返した。

『特に用はないけど、生きてるかと思ってな笑』

やっぱり男性は用がないのにメールとか、ためらうものなのかな?
それなのに氣にかけてメールしてくれたことが嬉しかった。
照れ隠しなのかもしれないけど、生きてるか、には正直この歳でその表現はどうなんだ
と少し思ったけど。
特に今わたしは人生のとんでもない岐路の真っ最中なのだ。
それで嬉しいけどもやもやもしたし、どっちみち今の状況は話せないのでそのまま返事
はしなかった。

お金のことを考えると夫の無責任さに本当に腸が煮えくり返るし、息子がこんなことを
しでかした謝罪に本来義父がこちらに来るべきなのになんの音沙汰もない。
普段礼儀がどうのこうの煩いわりに、自分が一番礼儀がなっていないじゃないか。
典型的な成金だから、身内に対しても恥ずかしくなるような金持ち自慢をしていた
けど、こういう事態に孫のために助けようという氣すらないらしい。

お金の事よりも、人としてどうなんだと、あの親子の人間性に心底吐き気がした。