題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

スケート

 

 

土日は21時近くまで営業しているリンクがあって、18時頃から人が少なくなってゆっくり滑れる、お気に入りの場所がある。
ここを見つけてからは毎年冬に必ず一度は娘と訪れていた。

まさかここに山羊くんが来てくれるなんて!

 

リンクの最寄り駅で待ち合わせた。
娘が人見知りなのでどうなるかなと思ったけど、山羊くんは思った通り色々娘に話かけてくれて、比較的早く慣れたようだった。

山羊くんなら会わせても大丈夫だと思っていたけど、その通りだった。
娘に会わせるつもりなんて全くなかったし、もちろん山羊くんのことは友達だと言ってあるけど、それでも大好きな人に我が子を会わせられたのは幸せだった。

父親やクラスメイト等自分と関わりのある男性陣のせいですっかり男嫌いになっていた娘にも、世の中にはこんな素敵な男性もいるんだってことを教えたかった。
父親がこのくらい素敵な人なのが一番良かったけど、残念ながらあいつの遺伝子じゃないと娘は生まれて来れないわけだし、この事実だけはこの世の数少ない〝絶対〟の一つだしね。。

リンクに着いてから、一応聞いてみた。

「山羊くんも滑る?」

「言うねえ~。笑 オレ今日スケート来るの人生2回目だよ。」

娘と共に驚いた。まさかそんなにスケートと関わりない人生だったとは…!
寒いのも苦手なのに、本当によく来てくれたなー……。

いい氣分にさせてくれる言葉なんて言わない人だけど、行動が本当に優しいんだよな。男は言葉より行動を見ろって、まさにこういうことだよね…。

中に入って娘とわたしはいつも通り適当に各々滑って、写真に関しては山羊くんにお任せすることにした。
しばらくしてから撮った写真を何枚か見せて貰って、わたしが一番撮って欲しいと思っている瞬間を注文して、娘が滑ってくるのを一緒に見守った。
何回か周回してるうちにコレ!っていう一枚を撮ってくれた!さすが!
そうそう、わたしが求めていたのはこの角度なんだよー!!

何枚も撮って貰ってるうちに、だんだん選手の公式練習みたいだね、ってなってきて、山羊くんもノッてくれてごっこ遊びみたいで楽しかった。笑

夜だから照明の光もいい具合で、本当にいい写真をたくさん撮って貰えた。