題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

利用者さん


こちらが支援する側なのだが、正直利用者さん達にも救われている。

そもそも不思議なのが、きっと皆さん人が怖くなるような経験をしてきていると思うのに、得体の知れない人間を最初から好意的に受け入れてくれたことだ。

もちろん人見知りな人もいるが、フレンドリーな人の方が多いのだ。
お陰様で馴染みやすかったし、楽しく働けていて本当に利用者さん達にも感謝している。

身体障がいの人もいるのだが、まだ若いのに相手に氣を遣わせないように氣を遣ってくれる、優しくてユーモアもある素敵な紳士なのだ。
辛い思いをしたこともあると思うのにとても明るくて器の大きな人だ。
色々な思いを経験してきたからこその人間性なのかとも思うけど、人として見習いたい、学ぶべきところがたくさんある人だ。

昔はかなりいい仕事に就いていたという女性も凄い。
そういう過去がある人が手作業なんて面白くもないと感じても仕方ないと思うのに、この人はどんな仕事でも向上心を持って取り組んでくれるし、こちらは急かすようなことは一切言ってないのに自分の中で何時までにいくつ仕上げると目標を立てて仕事に取り組んでくれるのだ。

基本的に真面目で責任感が強い人が多いが、この女性は別格だ。
それでいて少女のような雰囲氣と独特の世界観や表現を持ち合わせていていつも笑わせてくれる、不思議な魅力のある人なのだ。

まだまだ知識もなく素人同然なので、とにかく同じ目線になることを心掛けている。
ただでさえ繊細で氣にしすぎるくらい様々なことを氣にしてしまう人達なので、特に仕事の説明や指示を出す時は質問し辛いと感じさせないように、何度でも聞いてください、判断に迷ったらすぐ声掛けてくださいは都度伝えるようにしている。
上手く仕事が出来ない人達がよく挙げている悩みが、一度説明したことを二度と聞くなという空氣のせいでわからないまま仕事を進めて間違えて結局怒られる、というものだ。
最初に時間が掛かっても疑問点や不安点をしっかり解消して定着させた方が結果的に効率がいいとわたしは思う。
後々面談なども担当することになるのでまずは信頼関係を築くことを重視しているし、基本的には一緒にやりましょう、一緒にがんばりましょうのスタンスでやっている。
そして雑談の時には〝あなたとわたしは同じ人間で対等ですよ〟という意識を心掛けている。

これが正解なのかはわからないが、心に寄り添うことが第一だと思った結果、今のわたしに出来るスタイルがこれだった。