題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

〝思い込み〟という悪いクセ発動

 

先日山羊くんと会ってから、2021年がわたし達の世界線が繋がっている最後のチャンスなんじゃないかという思い込みに囚われ始めていた。
価値観の違いの件もそうだし、会ってる時の会話の中で山羊くんが地震が怖いから外国に行きたいみたいなことも言ってて、もうそろそろ本当にどっか遠くへ行ってしまうような氣がした。

この時にせめて〝え~、山羊くんが海外行っちゃったら寂しいなあ。〟くらい言っておけばよかったのかもしれない。
長年少しでも変に思われそうなことは言わないように自分を縛っていたせいで、冷静に考えたらそこまで変に思われないような言葉すら飲み込んでしまう癖がついていた。
それもあってかここに来て得体の知れない不安と焦りが出てきた。
この時点ではこのモヤモヤが不安と焦りであることすら認識できていなかったけど。

そんな思いに囚われ始めていた時に少し大きめの地震まであって、いよいよもう今のうちに想いを伝えてしまわないと絶対後悔することになる!と心に決めてしまった。
想いを伝えるといっても付き合いたいなんて言える立場じゃないのはわかっている。
山羊くんはずっと結婚して子どもが欲しいと言っていたし、山羊くんならいいお父さんになるだろう。山羊くんの人生を邪魔したいわけじゃない。
ただ、あなたに恋をしたお陰でこれだけのことを学べて成長できたんですよ、と、1年前に伝えた感謝の完成形をきちんと伝えておきたかった。

ただ好きな氣持ちだけを伝える行為が相手の迷惑になるという意見があるのも承知している。だけどわたし達はもういい歳だし、片方が恋愛感情を持ってるってだけで友情まで壊れるとか、もうそんな歳でもないだろうという思いもあった。

それに腹に一物抱えた状態で会うのもそろそろ苦しくなってきた。
せっかく再独身になってもう正々堂々と会える立場になったと思ったら、心の中も山羊くんに対して一点の曇りもない状態で会えるようになりたくなってしまった。

山羊くんも色々忙しいだろうから、軽く忘年会しない?と誘ってみた。
忘年会が出来たら、その場の流れで言えそうなら想いを伝えようと思ったのだ。

返ってきたメールには、お父さんが癌だったこと、それで実家のこととか色々あるから暫くは厳しいな、という事が書かれていた。

お母さんのことがあったばっかりで、お父さんまで…。
なんてタイミングでメールしちゃったんだろう。

謝りのメールを入れると、氣を遣わせてごめんなって逆に謝られてしまった。
それもなんだか胸が痛んだ。
山羊くんに謝らせたくなんかないのに、最近謝らせることが多いような氣がして、それもなんだか居心地が悪かった。

思えばこの謝らせることになってしまうことが増えた辺りで、歯車が嚙み合わなくなっていたのかもしれない。