題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

今じゃない、って判っていたのに

 

暫く会う目途が立たなくなった。
山羊くんが大変な状況なのもわかってるし、これは今ではないという神のお告げみたいなものでもあったかもしれない。

お告げなんかなくても冷静になれば誰の目にも明らかなのに、もう次いつ会えるかわからない、今を逃したら言えないまま会えなくなるかもしれない!みたいな思いに囚われていたわたしは、強行突破に出た。


散々自分の愚かさを呪って味わい尽くした後だからこそ、今これを書くのは本当に氣が重い。でもこれを書かないと前に進めない氣がする。


ブログを書くことになんの意味があるのか、義務でもないし嫌なら止めればいいのに。だけどここで止めたらそれこそなんの意味もないような氣がする。
書ききった先に何があるのかなんて全然わからないけど。


とにかく、2021年のうちに伝えなきゃ!と思い込んだわたしは、手紙を書くことにした。もうこの時点でかなり間違えていたんだろう。
元々は会ってる時にサラっと伝える予定だったのに、手紙なんてロクなことにならないツールを選んだ時点でおしまいだ。でも冷静さを欠いていたわたしはそのまま突き進んでしまった。
これを渡したらもう会えなくなるかもしれない、それでもいいからわたしの氣持ちを知って欲しい、そんな想いだった。

ラブレターを書くなんて24年振りだ。そこに4年分の想いを込めた。
当然イカれたラブレターが出来あがった。

書き上げてから約束の日までに〝今はやめとけ〟って声が聞こえた瞬間があった。でも無視した。
友達との忘年会もあって、その席で相談してみようかとも少し思ったがそんな話が出来る雰囲氣でもなく結局言わなかった。
例の美容師の友達は男友達だし山羊くんと結構共通する部分があるので相談したかったが、予約がとれなかった。多分予約が取れていたら、相談出来てたら、男性目線で冷静に止めてくれたと思う。

そうして約束の日が来てしまった。
行きの電車では全く迷いがなかった。
あの時が、引き返す最後のチャンスだったのに。

忙しい山羊くんの時間を少し貰って、イカれたラブレターを押し付けて帰ってきたのだ。

後から知ったことだけどこの日は2021年の冬至だった。