『無意識はいつも正しい』
この本を一昨年買っていたのに、読まずに積読状態になっていた。
この時、部屋の中でなぜか急に目に付いて読んでみた。
ああ、もっと早く読んでおけばよかった、と思った。
と同時に、この時がわたしのタイミングだったんだろう、とも思った。
このタイミングで読んでるからこそ、すんなり理解出来てるのだろう。
全体を通して参考になることばかりだったが、特にまだまだ二元論から抜け出しきれていなかったわたしにとって、その思い込みを解くのに、ここに出てきたノージャッジメソッドが役に立った。
改めて立ち止まって考えてみると、特に親に対して善悪観念で見ている自分がいた。
ノージャッジメソッドとは、一旦、目の前にある人や物事をジャッジすることをやめること、ジャッジしていることに氣付くことである。
ジャッジなんてしようと思ってしているわけでもなく、ほぼ無意識にしていることなので、いきなりやめようと思ってもなかなか難しい。まずはジャッジした瞬間に氣付くことだ。これを繰り返していくうちに、確かに俯瞰して見る視点が少しずつ備わっていったように思う。
人間だからまだまだハア!?と思ってしまうこともあるが、その時の感情を観察する癖をつけられるようになったことは大きな収穫だった。
無意識=もう一人の自分、とのことで、こんな文章が載っていた。
〝もう一人のあなたは、あなたのことが大事だから。
死ぬその時まであなたが大事だから。
あなた以上にあなたを思ってる人はいないから。〟
この文章を読んだ時、静かに涙が流れた。
そしてなんだか心が満たされ、浄化されたような氣持ちになった。
久しぶりの涙だった。