題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

迷わず、『大神』!!

今週のお題「私がハマったゲームたち」

 

お題だとかそういった企画に乗るつもりはなかったのだが、なんとなくこのお題には乗っかりたくなってしまった。
バトンということだが回せる人がいないので参加資格がないのか氣になり
調べてみたら回せない人でも書いていいそうなので書いてみることにした。

わたしはゲーム経験がさほどないのだが、そんななかこのゲームと出会えたこともまた、運命的だったと思ってる。

『大神』は元はプレステのゲームだが、わたしがプレイしたのはWii版だった(懐かしい…)。


311から半年ほど経ったある日曜日、とくに予定もなく当時小学3年生だった娘と近所での買い物に出た。


その途中で中古ゲーム屋になんとなく寄った。

娘もそれほどゲームが好きなわけではないが、Wiiなら操作も簡単だしそんなに複雑な内容でなければたまには楽しんで遊んでいたので、そういった感じのゲームがなにかあれば買ってあげようと思って寄ったのだ。

ふと、『大神』のパッケージが目に留まった。
わたし好みのテイストだ。

www.capcom.co.jp
内容を把握しようと裏面を見てみると、花咲じいさんや舌切り雀らしきイラストと、スティックを回して花を咲かせる様子が載っていたので、日本の昔話に沿ってしかけの変化を楽しむようなゲームなんだと思いこれなら娘も楽しめるだろうとそのまま買って帰った。


家に着いて早速Wiiを起動した。
ソフトが再生されて始まったオープニングでいきなり心を鷲掴みにされた。

センスのいい和のテイスト、筆の輪郭線のタッチ、キャラクターデザイン、音楽、世界観、ゲームのシステムや設定…。
そのどれもが完璧にわたしの心を貫いた。

昔話をベースにした子ども向けゲームと早合点した想像は早々に打ち砕かれ、結局娘を差し置いてわたしの方がハマってしまったのだった。
後に半年くらいかけて娘もクリアしていたが。

娘が唯一自力でクリアしたゲームでもある。
それだけ、内容や世界観が娘の心にも響いていたのだろう。


なかなか自力では難しい部分もあり、ネタバレに細心の注意を払いながら時々攻略サイトの助けを借りつつ日々ゲームを進めていた。
そろそろクリアも近いだろうなというある日、どうして目に入ってしまったのかわからないが、あんなに氣を付けていたのにいつもの攻略サイトを開いた瞬間全クリした人の感想のようなものが見えてしまったのだ。


[最後のボス戦は本当に泣けました!!]



慌てて目を閉じてそれ以上感想系の情報が入ってこないようにした。


『ゲームで泣くってなんだよ…。
 確かに大神は面白いけど、泣くって、そんなことありえないでしょ。笑』

ゲーム経験がほとんどなかったわたしは、ゲームにも素晴らしいストーリー性があるということを全然知らなかった。

ほどなくしてボス戦に突入した。



泣いた。

ボロボロに泣きながらプレイした。

途中家族が帰宅して、夕飯の支度をしないといけないのに号泣しながらゲームを続行するというカオスっぷりだった。


ゲームの中にもこんなにも素晴らしい世界が広がっていたんだということを大神が教えてくれた。
311の後、というタイミングもまた絶妙だったかもしれない。
人々の心の在り方など、そういったことを考えさせられる内容だったのだ。


大神の主人公はアマテラス。
天照大御神がモチーフだ。

     

10年ぶりにアマ描いたー♪やっぱり可愛いのう♪♪




それまで寺社仏閣や神様にあまり関心がなかったが、これをきっかけにその後伊勢神宮にお参りまでしてしまった。
この参拝で正宮の前に立った時に自然と、

『この場でお願い事をするなんておこがましい。ただ、天照大御神に挨拶をしよう。』

という心持ちになり、それ以来どこにお参りしても挨拶だけしている。
あの時伊勢神宮に行かなかったらこういった変化もなかっただろう。
伊勢神宮に行く氣を起こさせてくれたのは大神なので、まさに運命の出会いだったと言える。


終わり方も次に繋がるようなものだったし続編を切望したが、様々な事情でそれは望めないらしいのが本当に残念だ。
仕方がないので画集やサウンドトラックのCD、絵本、お守りなどの関連グッズを買い集め、池袋の居酒屋が大神コラボしていた時には足を運んだ。
こんなにもゲームに心を動かされるとは思いもしなかった。


     

お守りと画集



大袈裟でなく、日本人ならとにかく一度はプレイして欲しい作品だ。
特に今の御時世のように、世の中が混沌としている時こそ是非に、と思う。

paiza特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」

paiza×はてなブログ特別お題キャンペーン「私がハマったゲームたち」「ゲームでプログラミング力を試してみよう」
by paiza