題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

仕事を通して思うこと

専業主婦時代、常に頭にモヤがかかっているような感じで、二度と社会に出るなんて無理だと思っていた。
ちょうど10年前に子どもの学校の役員をやっていて、バザーの準備で景品を数えるのに3回もやり直した時、もうまともに数も数えられないのかと愕然とした。
社会に出ないのが社会貢献だと本氣で思っていた。

そんな感じだったので、万が一働くにしても単純作業を時間内やればいいみたいな、そういう仕事しか選択肢になかった。
実際働かなければならなくなってその通りの選択をした。
そうしてみたら、モノ相手にモチベーションが保てないということがわかった。
かと言って普通の接客業やサービス業も違う。

長年ネガティブ思考で生きてきて、子どもに手がかからなくなった頃は引きこもり同然の生活をしていた。友達や子どもと過ごしている時にはテンション高かったりバカ騒ぎもしたけど、一人でいる時には意欲的な人よりも暗闇に居る人達にシンパシーを感じる。それが当時のわたしだった。
こういう時間を経て、ここに辿り着いた。ここに居場所があったのだ。

社会や人との関わりが薄い生活をしているとどんどん色んなことが怖くなっていくのも実感した。
思い切って社会に出て見たら、想像以上に世界は優しかった。

若い時は子育てを終えた主婦が社会復帰が怖いという氣持ちが全くわからなかった。
経験してみて初めてわかった。そして思ったより世界は優しいということも。
頭の中で考えているだけでは見えてこないものがたくさんあった。特にネガティブ思考だとベースに不安が常にあるので、ネガティブな情報ばかり集めてしまって負のループに陥ってしまう。
やはり行動してみないとわからないことがある。一つ行動すると、それまで浮かばなかった考えが浮かんだり、新しい道が見えたり。行動することが大切というのはこういう事だったんだ。

2020年から続く人生の大転換期でわたしはこのことを学んだ。

仕事にしても、環境が変わると頭の動きもこんなに違うのかと自分で自分に驚いている。
今の職場がよほど水が合うのか、ここにいると工場時代が嘘のように業務上の改善点やアイディアが湧いてくる。
そこまでマニュアルどうこう言われるわけでもなく、自分の思うようにやってというスタンスなのも合っていたらしい。
自分に自信がないから最初からそのスタンスを知っていたら怖気づいていたと思うが、仕事を教わりつつも結構早い段階からそのような感じで任されていったので、試行錯誤しながらも自分で考えてやっていくのが合っていたようだ。
これも新しい発見だった。自分は典型的な指示待ち人間だと思い込んでいた。

職場の空氣も発言しやすく、本当に居心地がいいのだ。
あの時ここで働きたい!と思った直感は間違っていなかった。

離婚するつもりで実家に戻った時に、意に反した結婚生活で心を散々犠牲にしたから、残りの人生は魂が心地よいと思う事だけしていこうと決意した。
それからは多分これがその方向だろうという方を選んできたつもりだが、このやり方は間違ってなかったんだなという自信にもなった。