題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

このまま次の回も観たいと思ったのはいつ以来か


先日『すずめの戸締り』を観てきた。

思考と、心と、涙が流れるという身体反応が終始せわしなくて、あらゆる角度から刺激を受け揺さぶられる、色んな意味で贅沢な2時間15分だった。

 

先に観に行った人から少し話は聞いていて、新海誠監督がTVで作品について語った話もちらっと聞いていたのだが、被災地や被害に遭われた方々に与える影響とかそういったことも考えた上でこの作品を作ったという話がどういうことなのかわかった。
確かにとても観れない、という方がいるのも実際に映像を観て理解した。
映画館のHPで注意書きされていたことの意味も。
海外でも賛否両論とのことだ。

それでもこの作品を世に送り出してくれた新海誠監督の勇氣を讃えたい。
どれだけ有名で、ヒット作を生み出している人だって、新たなものを発表する時には怖いと思うこともあるだろう。
この映画を観ている最中にはそんな思いも浮かんできた。


あの日から約12年、無事に20歳になった娘と観に行けたことにも感謝した。


映画館で泣くのは、本当に堪えに堪えて限界を超えた時に一度くらい、というのが今までだったがこの映画では何度も涙が出てきてしまった。
単純に悲しみの涙だけではなく、色々な感情からくる涙でもう堪えるのにもキリがなく、抵抗するのをやめてなすがままで観ていた。


上映中の映画だからあまり詳しいことは書けないのがもどかしい。
でも多分もう一度映画館に観に行くと思う。


主題歌も、CMでは『ハルカカナタ』を氣に入っていたのに、エンドロールでは『すずめ feat.十明』に完全に心を持っていかれた。
歌詞がグサグサと心に刺さりまくりで大変だった。


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先に観に行った人とも話したがあらゆる世代に刺さるような計算もなされていると思うので、心に負担がかからない人には是非観て欲しい作品です。