題名のない雑記帖

まだまだ道半ば。今はまだタイトルをつける時じゃない。

決着


2月に入り、やっと夫と連絡が繋がった。
やはりあの社会保険資格喪失証明書が効いたらしい。さすがに無保険はまずいとヤツも思ったんだろう。


『それ渡すから、その時に離婚届記入してください。』

これでやっと事態を動かせる!!

離婚についてのエトセトラは過去に散々検索した。何年も家出したままで離婚届も書いてもらえず困っている人など、世の中には無責任にも程がある、信じられないケースがあることも沢山知った。
そういう事態はとりあえず避けられそうでホッとした。
約束の日にきちんと現れるか、最後まで油断ならない相手ではあるけれど。


当日、一応ヤツは現れた。
これだけのことをしでかして、普通の神経ならわたしの顔を見た瞬間土下座する勢いで謝るものではないかと思うけど、ヤツは、よっ!といった感じでヘラヘラした態度で近付いてきた。

もうこの人は一生この調子なんだろう。以前のわたしならこの態度に怒り狂っていたところだけど、この時のわたしにはもうどうでもよかった。
ここでこの人との道は切り離すし、その後自分の人生の課題と向き合うかそのまま逃げ回るかはこの人の問題だ、もうわたしには関係ない。
わたしはわたしで、自分の人生に向き合うだけだ。


駅前のカフェに入って早速離婚届を広げた。
滞りなく書き終えるまで、喪失証明書は渡さない。平氣で書き損じや判子忘れたなど諸々やらかすヤツなので氣が抜けなかったが、一度で書き終えて、判子もtちゃんと持ってきていた。


やっと書かせられた!!
4年前友達に保証人欄を書いて貰ったこの紙が、やっと日の目をみる時が来た!!!


予想通りだけど何故こんな事態になったのか、借金の目的はなんなのかなど、一切言いはしなかった。
この世の誰一人として、この人の本音を知れる者はいないだろう。
自分自身も含めて、この世の誰一人として信用出来ない人なんだから。
だから嘘に嘘を重ねて、息をするように嘘を吐いて、それがこの人の自分を守る術ということまでは19年の結婚生活から解った。
そういう風にしか生きられないのはさぞ苦しいだろう。
ある意味この人も可哀想な人だとは思う。


この時頼んだウィンナーコーヒーが妙に美味しかったのが記憶に残っている。