伯父のお墓参り
昨日娘とお墓参りに行った。
祖母も一緒に眠っているが、今回は主に伯父に挨拶しに行く心持ちだった。
この記事の伯父のことだ。
相変わらず娘と二人でしょうもないやらかしのあるお墓参りになってしまったが、伯父も祖母も笑って許してくれているだろう。
霊園に足を踏み入れた瞬間に見た空がなんだかとても清らかに見えた。
その後お昼をどうしようか考えていた時、あまり食に興味のない娘が珍しくお蕎麦が食べたいと言ってきた。
お蕎麦か~、と思っていると、
「私がパスタ通り超して蕎麦が食べたいってはっきり言うなんて珍しいことだよ!?」
と娘が言ってきたので、確かにそれもそうだなと思いお蕎麦が食べられるお店に入ることにした。
食べながら娘が
「そもそもいつもだったらうどんだよね、蕎麦食べてないよね。」
と言ってきて、確かに小学生の頃からお蕎麦は苦いなんて言い出して、長らくきつねうどん一択になっていたなと思った。
そのまま食べ進めていくうちに思い出した。
伯父は昔蕎麦屋を営んでいたのだ!
蕎麦屋を畳んで16年くらい経つのですぐに思い至らなかった。
おじちゃんが蕎麦食べなーって誘ってたのかもねー、と娘と言い合った。
その後本屋で少し本を見ていたら、その近くで宣伝の為に流していた誰かのカバーアルバムのうちの一曲がふいに耳にとまった。
よくよく聴くと、それは『千の風になって』のカバーだった。
この曲は、きっと生前伯父が頼んでおいたのであろう、納棺式の時に流していた曲で、その時もなんとも伯父らしいなと思ったのだ。
お墓参りの帰りに偶然この曲を耳にするなんて…。
お蕎麦のことといい、やはり伯父からのメッセージに思えた。
この日をお墓参りの日に決めてよかった。